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2021 年度 研究成果報告書

マイクロエクソン選択調節プログラムの獲得が人類の脳機能の高度化をもたらしたのか?

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21444
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分45:個体レベルから集団レベルの生物学と人類学およびその関連分野
研究機関富山大学

研究代表者

吉田 知之  富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (90372367)

研究分担者 田端 俊英  富山大学, 学術研究部工学系, 教授 (80303270)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
キーワード脳神経回路 / 高次脳機能 / マイクロエクソン / 選択的スプライシング
研究成果の概要

ヒトが高度な社会性などの固有の脳機能を獲得した機序として、神経回路構築を担うマイクロエクソン(ME: 3~27ntのエクソン)のスプライシング機構に注目した。シナプス誘導因子PTPRDの持つ3つのMEの選択的スプライシングは、シナプスの標的選別とシナプスの性質決定を担う。ヒトiPS細胞由来神経細胞とマウス神経細胞の間でこれらのME選択パターンを比較したところ、特定のMEの選択比率がヒト神経細胞で低いことがわかった。また、両者のME選択は神経活動によっても調節を受けたが、そのパターンの変化は互いに異なっていたことから、ヒトとマウスの間で神経活動依存的な神経回路構築機構が異なる可能性が示唆された。

自由記述の分野

神経科学一般

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では脳神経回路構築において重要な役割を担うシナプスオーガナイザー遺伝子のマイクロエクソンの選択プログラムがマウスとヒトで異なることを明らかにした。本成果はヒトとマウスの間の脳神経回路構築の基本原理が異なることを示したものであり、ヒトの脳進化を紐解く重要な知見として学術的意義がある。

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公開日: 2023-01-30  

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