研究課題/領域番号 |
20K21496
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
赤池 孝章 東北大学, 医学系研究科, 教授 (20231798)
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研究分担者 |
住本 英樹 九州大学, 医学研究院, 教授 (30179303)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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キーワード | NAPDH oxidase (Nox) / Dual oxidase (Duox) / 活性硫黄分子 / グルタチオントリスルフィド / 統合硫黄メタボローム |
研究成果の概要 |
NADPH oxidase (Nox)は、生体内の主要な活性酸素産生酵素として知られているが、驚くべきことに、酸化型グルタチオントリスルフィド(GSSSG)をNADPH依存的に還元後再酸化して、各種還元型パースルフィドを生成するという事実が判明した。この新規の硫黄代謝反応は、溶存酸素の存在下において、硫黄の方が酸素よりも優れた基質であることを示している。本研究は、Nox1-5とdual oxidase (Duox)1-2などのNoxアイソフォームによる、全く新規の硫黄代謝制御機構の発見、さらには、Nox/Duoxが関わる様々な疾患病態の解明と診断・予防・治療法の開発に繋がるものである。
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自由記述の分野 |
硫黄生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまで世界のレドックス医学生物学のセントラルドグマとされてきた、Nox/Duoxが、本当は、硫黄代謝酵素であったというショッキングな事実に遭遇したことを端緒に、まったく未知の硫黄代謝経路である活性硫黄リモデリングの全容解明を目指すものであり、これまでの研究に例を見ない極めてチャレンジングで萌芽的な研究であるといえる。もちろん、これほど独創的な着想と発見は、世界の生命科学、医学領域において他の研究者の追随を許さない。
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