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2022 年度 研究成果報告書

プロリン異性化タンパク質の網羅的同定法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21503
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分48:生体の構造と機能およびその関連分野
研究機関山口大学

研究代表者

島田 緑  山口大学, 共同獣医学部, 教授 (60444981)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワードプロリン異性化酵素 / 細胞増殖
研究成果の概要

乳がんの治療標的因子として同定したFKBP52の基質を探索するために、FKBP52と結合するタンパク質を同定した。その中で細胞増殖に関与する重要な因子であり、かつユビキチンリガーゼに絞り込んで解析を進めた結果、BRCA1を取得した。詳細な解析により、FKBP52はBRCA1と結合し、エストロゲン受容体(ERα)の安定性を増加させていることが明らかとなった。さらにFKBP52の異性化酵素活性がERαの安定化に寄与していることが明らかとなった。FKBP52と結合する因子の中で基質となる候補因子について、in vitroプロリン異性化酵素アッセイ系を樹立し、基質であることを明らかにした。

自由記述の分野

分子生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

FKBPは細胞増殖や転写などの重要な生命現象に関与しているが、詳細な機能はあまりわかっていない。その理由は、PPIaseが標的とする基質の同定が困難であることが推測さる。さらにFKBPにはコシャペロンとして働く機能と、プロリン異性化酵素としての機能があるが、酵素活性が生命現象に重要であるかについてはあまり知られていない。研究代表者はin vitroの異性化酵素アッセイ系を確立し、これまでほとんど同定されていなかったFKBPの基質を同定することに成功した。基質を同定することができれば、プロリンの異性化が司る細胞増殖の機能に関する生命現象の理解が大きく展開することが期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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