研究課題/領域番号 |
20K21523
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分49:病理病態学、感染・免疫学およびその関連分野
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
西 英一郎 滋賀医科大学, 医学部, 教授 (30362528)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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キーワード | ナルディライジン / 物理刺激 / タンパク質分泌 / 血小板 / ペプチダーゼ |
研究成果の概要 |
圧力、ずり応力、温度などの物理的刺激は、生体内で時間空間的に変化し、様々な恒常性維持に関わっていることが推測される。我々は乱流刺激によりiPS細胞由来巨核球(imMKCL)からナルディライジン(NRDC)分泌が誘導され、NRDCがペプチダーゼ活性依存性に血小板産生を誘導することを明らかにした(Cell 2018)。本研究は、乱流によって誘導される「NRDC分泌」と「血小板産生」の因果関係、ペプチダーゼ活性が寄与する機序を明らかにするため、NRDC欠損imMKCL、巨核球特異的NRDC欠損マウス、ペプチダーゼ不活性型Nrdcノックインマウスの作製を試み、血小板産生などを検討した。
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自由記述の分野 |
病態医化学 薬理学 内科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体内の細胞は、常に温度や圧力などの物理的刺激を受けています。これらの刺激を感知する受容体の発見に対して、2021年にノーベル医学生理学賞が授与されましたが、物理的刺激の生理病理学的役割はまだよくわかっていません。私たちは、物理的刺激のひとつである乱流が、NRDCというタンパク質の分泌を増やし、その結果血小板の産生が増えることを見出しました。本研究は、そのくわしいしくみを明らかにし、ひいては血小板減少症の治療につなげることを目的にして行いました。
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