研究課題/領域番号 |
20K21571
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分52:内科学一般およびその関連分野
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
間賀田 泰寛 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 教授 (20209399)
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研究分担者 |
鈴木 千恵 浜松医科大学, 光尖端医学教育研究センター, 助教 (20637285)
内藤 隆文 浜松医科大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (80422749)
中村 和正 浜松医科大学, 医学部, 教授 (20284507)
志田 拓顕 浜松医科大学, 医学部附属病院, 薬剤師 (40857322)
八木 達也 浜松医科大学, 医学部附属病院, 副薬剤部長 (70719575)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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キーワード | がん悪液質 / ラットモデル / PET / 脳 / IL-6 |
研究成果の概要 |
がん悪液質の病態時におけるBBB透過性の変化、中枢神経系の循環代謝状態、中枢神経機能等を定量的に評価した報告はない。そこで本研究では、がん悪液質と中枢神経機能変化の関連性について検討することとした。 がん悪液質モデルラットを70%程度の確率で作成可能であることが確認された。 [18F]FDG-PETにより測定した脳糖代謝率は、移植3、7日後で低下する傾向が認められた。BBB透過性の指標としてエバンスブルーの脳実質への漏出率は、移植14日後において上昇する傾向が認められた。さらに、がん悪液質モデルラットでは麻酔薬の効果が強くみられ、がん悪液質が脳機能もしくは薬物動態に影響する可能性が示された。
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自由記述の分野 |
核薬学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん悪液質の概念そのものは古くから知られており、主に栄養学的な対応が検討されてきた。同時にがん悪液質時の中枢機能変化もよく知られているところであるが、これまでがん悪液質時のBBBをはじめ中枢機能の定量的評価については世界的にも報告がなく、モデルの報告例も少なく、基礎研究が進んでこなかった。ここに非侵襲的イメージング法を適用し、これまで為し得なかったがん悪液質の中枢への影響について基礎的に検討する可能性を示したことは、今後のがん悪液質病態評価や治療方針の開発に有益な知見をもたらすものと期待される。
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