今回の研究により、毛孔性紅色粃糠疹5型でなぜ病因遺伝子変異が表皮角化細胞から消失するか解明できたことにより、患者の細胞には自然に遺伝子変異を修復する能力が備わっていることが明らかになりました。このような仕組みをうまくいかせば、現在は対症療法しかなく根治的な治療法がない毛孔性紅色粃糠疹5型はもちろん、他の遺伝性疾患の新規治療法の開発につながることが期待できます。また、遺伝子変異が消失する仕組みとしてbreak-induced replicationが起こっていましたが、人におけるこの現象は未解明な点が多いことから、この分野への貢献も期待できます。
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