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2022 年度 研究成果報告書

R-Spondinによる肝幹細胞を標的とした造血幹細胞移植後肝傷害の治療開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21610
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
研究機関北海道大学

研究代表者

豊嶋 崇徳  北海道大学, 医学研究院, 教授 (40284096)

研究分担者 坂本 直哉  北海道大学, 医学研究院, 教授 (10334418)
冨塚 一磨  東京薬科大学, 生命科学部, 教授 (40444640)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワードGVHD / TGF-beta / 肝幹細胞 / オーガノイド
研究成果の概要

同種造血幹細胞移植後の重大な合併症である移植片対宿主病(GVHD)において肝幹細胞の動態を研究した。Lgr5-eGFP-レポーターマウスの移植後の肝臓の胆管上皮オーガノイド数は有意に減少していた。移植後肝組織でTGF-betaの発現亢進がみられ、TGF-betaの添加でオーガノイド生成が抑制された。TGFはマクロファージによって産生された。TGF-beta阻害薬SB-431542はTGFによるオーガノイド形成抑制を解除した。移植後のSB-431542の投与によってオーガノイド形成能が有意に改善した。TGF-betaが移植後のGVHDにおける胆管上皮幹細胞傷害のメカニズムであると結論付けた。

自由記述の分野

血液内科学・造血細胞移植

研究成果の学術的意義や社会的意義

同種造血幹細胞移植の組織傷害はドナーT細胞が組織幹細胞を標的とすることによる組織恒常性、修復、細菌叢などの破綻によるものであることを我々は、腸、皮膚で明らかにしてきた。残るのは肝臓GVHDであったが、ここでも同様に胆管上皮幹細胞が標的となることを世界で最初に明らかにすることができた。さらにマクロファージ由来のTGF-betaがその原因であることを明らかにできたことで、将来的な新たな治療開発への展開が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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