研究課題/領域番号 |
20K21616
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分54:生体情報内科学およびその関連分野
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
稲垣 暢也 京都大学, 医学研究科, 教授 (30241954)
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研究分担者 |
臼井 亮太 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (40850996)
龍岡 久登 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (70850981)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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キーワード | 膵β細胞 / 増殖 |
研究成果の概要 |
糖尿病は進行性の膵β細胞の機能不全および膵β細胞量の低下を病因としているが、膵β細胞量を標的にした治療法は確立されていない。そこで、本研究では膵β細胞増殖の分子基盤解明に着目し、膵β細胞増殖制御に関わる遺伝子ネットワークを同定することを目的とした。、膵β細胞増殖を促す膵部分切除(PPTx)を行った単離膵島でのシングルセルRNAシークエンスでは、擬似時系列解析により、成熟膵β細胞における増殖停止期から増殖期への遷移時に、小胞体ストレス応答関連遺伝子の発現が増強していた。これにより、PPTxによる膵β細胞増殖にはERストレスが関与している可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
糖尿病学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病は進行性の膵β細胞の機能不全および膵β細胞量の低下を病因としている。膵β細胞機能不全についてはこれまで多種の治療薬が開発されている一方で、膵β細胞量を標的にした治療法は確立されていない。本研究により、膵β細胞増殖にはERストレスが関与している可能性が示唆されたことで、今後、膵β細胞増殖制御の分子機構解明、さらには、増殖促進を介した膵β細胞量を標的にした治療法の開発が進むものと期待される。
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