神経線維腫症Ⅰ型:NF1モデルとして、細胞レベルでMEK inhibitorの影響をより詳細に検討した。NF1細胞株は持続的にERKが活性化していること、selmetinib(MEK inhibitor)で増殖およびMAPK経路が阻害されること、またその際に必要な至適濃度を求めた。その結果、NF1細胞によるMEK経路阻害の評価モデルを確立した。MEK経路阻害によりNF1細胞の増殖が止まる詳細なメカニズムが明らかになりつつある。さらに新規阻害剤との併用での作用を検討し、従来品のselmetinibとの併用で高いMEK pathwayの阻害効果を示すことがわかった。
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