研究実績の概要 |
ヒト毛包の入手について、連携機関との契約や倫理審査を行った。これまでに5件の人サンプルを入手した。組織サンプルを用いて、毛包を採取して、それぞれの解剖学的部位に分けて、酵素法とエクスプラント法にて幹細胞を採取して、その増殖能、コロニー形成能などを調べている。これまでの結果では、Bulb、Lower ORS, Upper ORSの順番でコロニー形成能が高い。今後はさらにサンプル数を増やして、表面マーカーや機能評価を行う予定である。表面マーカーはスクリーニングの指標になると考えている。 今年度はさらに動物モデルを使用して、ヒトからのゼノグラフトおよびマウスからのイソグラフトのモデルで、創傷治癒および上皮化促進への有効性を比較検討する予定である。ゼノグラフトには、NOD-SCIDマウスを使用して、創傷モデルの予備実験をすでに開始した。イソグラフトモデルでは、マウスの口ひげから、解剖学的部位ごとに細胞を採取して、治癒モデルで評価を行う予定である。
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