研究課題/領域番号 |
20K21660
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
吉村 浩太郎 自治医科大学, 医学部, 教授 (60210762)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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キーワード | 毛包 / 幹細胞 |
研究実績の概要 |
①ヒト毛包の4つの部位、バルジ(膨大部)、外毛根鞘上部、外毛根鞘下部、バルブ(毛球部)領域(図1)から単離培養したFSCそれぞれの増殖能、コロニー形成能、上皮化機能、表面抗原発現、などで、幹細胞としての能力を評価した。(どの部位のFSCが最も能力が高いか) ②ラット髭毛包から各部位だけを部分切除して、それぞれの毛包再生を評価した。このことにより、毛を失なうことなく、FSCを獲得可能かを判断した。(どの部位からFSCを採るのが最も採取部の損失が少ないか) ③1,2により最適化(最小限の犠牲で、最大限の上皮化能を持つFSCを選択する)したFSCを用いて細胞懸濁液スプレーを調整した。品質検査に必要な項目を決定した。 ④免疫不全(NOD-SCID)皮膚欠損疾患マウスモデルの皮膚欠損部に、スプレー噴霧し、2週間の観察により、FSCによる上皮化再生医療の有効性と安全性を検証する。コントロールとして、これまでのBK懸濁液噴霧と比較した。2週間まで観察し、肉眼的に、また組織学的に、有効性を評価した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①、②、③、④ともに、予定通りに進行し、現在データの解析を行っているため。
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今後の研究の推進方策 |
現在のデータ解析を終了し、特許申請や論文の投稿を行う予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナウイルス感染症拡大の影響を受け研究が遅延し,一部分析が翌年度となったため余剰金が発生。翌年度実施経費に使用する。
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