本研究が実現を目指す治療は、①FSCを使った噴霧治療である。すなわち、②痛みを伴わない外用治療であり、非侵襲的治療である。③特殊な外科技術を必要としないため、専門家でなくても、治療が可能となる。④植皮術で使われる皮膚組織ではなく、細胞であるため、難治性潰瘍のような酸素分圧の低い虚血環境でも生着が可能である。すなわち、これまでの植皮術に比べて、適応範囲も大きく広がることになる。⑤FSC細胞は、長期凍結保存が可能であるため、繰り返し行うことが可能であるとともに、将来の利用に備えて、予防的にバンキングしておくことも可能である。
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