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2022 年度 研究成果報告書

次々世代ロングリードシーケンスによる口腔dysbiosisの新定義

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21682
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関九州大学

研究代表者

山下 喜久  九州大学, 歯学研究院, 教授 (20192403)

研究分担者 古田 美智子  九州大学, 歯学研究院, 講師 (20509591)
竹下 徹  九州大学, 歯学研究院, 准教授 (50546471)
須磨 紫乃  九州大学, 歯学研究院, 助教 (70759365)
影山 伸哉  九州大学, 歯学研究院, 助教 (90822495)
朝川 美加李  九州大学, 歯学研究院, 助教 (90852583)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワード口腔マイクロバイオーム / 次々世代ロングリードシーケンス / 口腔dysbiosis / 高齢者
研究成果の概要

香川県まんのう町琴南地区の在宅高齢者について解析した結果、対象者の26.9%がフレイルに該当し、歯数が20歯未満の者では、食欲の低下、孤食、食べる楽しみがないと活力低下となることが分かり、少数歯の者では、フレイル予防のために食事妨げる要因に注意を払う必要があることが示唆された。
一方、新型コロナ感染症の影響で、当初の研究計画とは別に、歯科医院に依頼して採集した重度歯周病患について、久山町の健常者と唾液細菌叢の構成を比較した。その結果、歯周組織が健康な者の唾液に優勢であった細菌種のほとんどは、我々が過去に健康的な口腔細菌叢として定義したタイプ2の細菌叢に優勢な細菌種であった。

自由記述の分野

口腔衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

従来の科学研究では分子や細胞を単離し、その性状を解明することが注視されてきた。一方、実際の生命現象は様々な分子や細胞の複雑な相互作用であり、分子や細胞の単離精製では真の生命現象を解明できない。マイクロバイオーム(MB)研究は正にそのような限界を超える生命現象解明へのアプローチの一つである。口腔MBに関しては、動物実験で無菌動物を用いても特定の細菌種群を選択的に口腔に定着させることは難しく、特定の口腔細菌種構成の健康への影響やその機序を動物実験で証明することは極めて困難である。そのような限界をヒトを対象とする分子疫学研究で打開しようとする本申請研究の学術的および社会的な意義は大きい。

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公開日: 2024-01-30  

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