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2022 年度 研究成果報告書

骨・循環器・消化器におけるオステオプロテゲリンの知られざるネットワーク機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K21689
研究種目

挑戦的研究(萌芽)

配分区分基金
審査区分 中区分57:口腔科学およびその関連分野
研究機関松本歯科大学

研究代表者

宇田川 信之  松本歯科大学, 歯学部, 教授 (70245801)

研究分担者 小出 雅則  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (10367617)
中道 裕子  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (20350829)
中村 美どり  松本歯科大学, 歯学部, 准教授 (90278177)
山下 照仁  松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 准教授 (90302893)
上原 俊介  松本歯科大学, 歯学部, 講師 (90434480)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワード破骨細胞 / 骨芽細胞 / 骨代謝カップリング / 骨粗鬆症 / オステオプロテゲリン / RANKL / ペリオスチン / 心不全
研究成果の概要

オステオプロテゲリン (OPG)がアンジオテンシンII(Ang II)誘発性高血圧症の大動脈構造に影響を与えるかどうかを解析した。Ang IIを28日間皮下投与したOPG遺伝子欠損マウスにおいて致命的な大動脈破裂と大動脈解離が認められた。OPGの欠如は、心筋厚さの減少およびエラスチン切断数の増加、ならびにペリオスチン発現の増加と関連していた。リコンビナントOPG投与は、致命的な大動脈破裂と大動脈解離を減少させた。以上の実験結果は、OPGが、RANKLおよびペリオスチン発現を阻害することにより、AngII誘発性高血圧における大動脈破裂および解離を保護することを示唆している。

自由記述の分野

口腔生化学、骨細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

OPG遺伝子欠損マウスは、骨吸収が著しく亢進するが、骨形成も亢進する骨代謝共役モデルマウスであり、歯槽骨吸収が亢進する歯周病モデルである。一方、心不全患者は骨粗鬆症による腰椎骨折のリスクが高く、慢性腎臓病、慢性閉塞性肺疾患などの合併症はさらに予後を悪化させる。本研究成果により、骨組織と循環器におけるオステオプロテゲリンの知られざるネットワーク機構を解明することができた。今後の更なる研究の進展により、骨代謝研究が、循環器のみならず内分泌器や消化器などの各種疾患の発症メカニズムの解明や治療薬の開発に寄与する可能性を秘めており、高い社会的意義を有するものと考えている。

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公開日: 2024-01-30  

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