研究課題/領域番号 |
20K21694
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
栗山 進一 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (90361071)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
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キーワード | 食事記録 / 腸内細菌叢 / 出生体重 |
研究実績の概要 |
妊娠による腸内細菌叢の変動が胎児の健康状態にどのように関連するかについては十分に明らかにされていない。また、食事は腸内細菌叢に大きな影響を与えるが、食事の状況を十分に把握することは難しい。本研究の目的は、妊婦を対象とし、詳細な食事記録調査と腸内細菌叢調査を実施して、これらが早産・低出生体重に与える影響を検討することである。 本研究は、東北メディカル・メガバンク計画の三世代コホート調査で妊婦を対象に使用しているFFQ(Food Frequency Questionnaire; 食物摂取頻度調査票)の妥当性を検証するために行うFFQ妥当性研究に、腸内細菌叢調査を上乗せするものである。妊娠前期及び中期の女性を対象としている。 2021年度には、年度の当初より、同意いただいた妊婦に3日間食事記録を行ってもらい、その翌日に約1時間におよぶ栄養士との対面での聞き取り調査を行ってもらう予定であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染症の蔓延のため、妊婦の安全を最優先にしてリクルートを中止していた。感染対策を万全に行い、可能な限り対面を避けリモートでの調査を行うようにし、ようやく2022年3月よりリクルート再開の目途が立ち、東北大学病院を皮切りにリクルートを開始し、12名の妊婦に参加いただいている。医療機関としては、メリーレディースクリニック、セイントマザークリニックにリクルートのご協力をいただくべく、必要な調整を行い、いずれも調査を開始できることとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の蔓延のため、リクルートが遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2022年3月よりリクルート開始し、1ヶ月で12人の妊婦に参加していただいている。12か月で100人のリクルートが目標であるため、順調な推移と考えている。東北大学病院に加え、メリーレディースクリニック、セイントマザークリニックにおいてもリクルートのご協力をいただけることとなり、今後はより速やかにリクルートを進めることができる見込みである。
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次年度使用額が生じた理由 |
2021年度に予定していた妊婦のリクルートは、新型コロナウイルス感染症の蔓延のため、妊婦の安全を最優先にして中止していた。 2022年3月よりリクルートを再開し、目標の100人のリクルート達成のため、2022年度に使用額が発生している。
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