研究課題/領域番号 |
20K21704
|
研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
向井 加奈恵 金沢大学, 保健学系, 准教授 (30755335)
|
研究分担者 |
大貝 和裕 金沢大学, AIホスピタル・マクロシグナルダイナミクス研究開発センター(保), 准教授 (40706983)
南 香奈 金沢大学, 保健学系, 助教 (30819389)
堀口 智美 金沢大学, 保健学系, 助教 (40768826)
|
研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2023-03-31
|
キーワード | 女性ホルモン / マイクロバイオーム / 異分野融合 |
研究実績の概要 |
本研究課題は、次世代シークエンサーとバイオインフォマティクス解析技術を用い、女性ホルモンの変動と口腔マイクロバイオームの関連について明らかにすることを目的とする。本研究課題の遂行により、マイクロバイオーム制御因子としてのエストロゲンの役割が明らかとなることで、女性の健康を支えるマイクロバイオームの重要性を示し、新たな看護ケア方策の一助となると考えられる。この目的を明らかにするために、①対象からのサンプル採取、②基礎体温やホルモン濃度から次世代シークエンサー分析時期の選定、③次世代シークエンサー分析とバイオインフォマティクス解析、④結果の解釈と新たな実験系の検討に関して、研究期間に行う予定である。 2021年度では、以下を実施した。 1. 産婦人科医並びに助産師からのコンサルテーションを踏まえて、2020年度に採取したサンプルのホルモン濃度(エストラジオールとプロゲステロン)をELISA法にて測定した。 2. 産婦人科医並びに助産師からのコンサルテーションを踏まえて、2020年度に採取したサンプルから細菌DNAを抽出、次世代シークエンサー分析を行った。専門家(産婦人科医並びに助産師)のコンサルテーションを通して基礎体温やホルモン濃度から解析時期を選定、バイオインフォマティクス解析に着手した。 3. 妊婦サンプル採取に向けて関連施設との調整を重ねた。しかしながら依然として新型コロナウイルスの感染拡大は収束せず、サンプル採取の実施困難となり、研究計画を一部変更した。細菌学の専門家にコンサルテーションを行い、健康成人女性のサンプルを用いた実験系について検討した。 4. その他、皮膚マイクロバイオームに関するレビューを公表した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた研究計画を一部変更したが、研究は予定通り順調に進んでいるため、おおむね順調に進展しているとした。
|
今後の研究の推進方策 |
前年度に一部実施したバイオインフォマティクス解析を進め、結果の解釈を行う予定である。また、細菌学の専門家へのコンサルテーションを踏まえ、16SrRNAコピー数をリアルタイムPCR法で分析し、量の面からも解析を進める予定である。これらの結果をまとめ、成果として公表する予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
計画通りに執行したが、残金として<次年度使用額>が生じた。<次年度使用額>については、<翌年度分>と合わせて消耗品の購入を行う予定である。
|