有害化学物質を扱う労働者の曝露指標として,尿及び血中エクソソームに含まれるmicroRNA(miRNA)がその指標として有用性があるかどうか調べるため,ラットにカドミウム(Cd)を経口投与し,投与期間は短期間と長期間の曝露を行った。Cd曝露後,尿及び血中エクソソームに含まれるmiRNAは380種類のプライマーを用いてreal-time PCR法で解析した。それぞれのエクソソームからCd短期及び長期曝露において増加または減少したmiRNAが検出できた。このように検出されたmiRNAは,Cdの影響を受けていることが予想されるため,Cdの曝露指標となると考えられた。
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