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2021 年度 実施状況報告書

TRPチャネルを標的とした喘息発作の発症機構解明とその予防

研究課題

研究課題/領域番号 20K21733
研究機関横浜薬科大学

研究代表者

三浦 伸彦  横浜薬科大学, 薬学部, 教授 (20229644)

研究分担者 横田 理  国立医薬品食品衛生研究所, 毒性部, 主任研究官 (70706605)
研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2023-03-31
キーワード喘息モデル / 日内変動 / TRPチャネル
研究実績の概要

喘息モデルの構築に注力し、最終的に気管内投与による喘息モデルを構築することができた。方法としては水酸化アルミニウムゲルをアジュバントとした卵白アルブミン(Ova)をBalb/cマウスの腹腔内に2回投与し、2回目の投与から5日後にOvaを気管内投与してアレルギー性気道炎症を誘発した。Ova誘発の5日後に解剖し、血液及び肺胞洗浄液(BALF)を採取してそれぞれの炎症性指標の解析を行った。その結果、血漿中IgE及びOva特異的IgG1の顕著な増加を認め、またBALF中の総細胞数、及び好酸球の増加を確認できた。このアレルギー性気道炎症誘発は良好な再現性を示し、喘息モデルとして利用可能であった。そこで誘発のためのOvaの投与時刻を変えてアレルギー性気道炎症の程度を調べたところ、詳細は現時点では記載できないが、興味深い差が生じることを見出した。現在、再現性を得るための実験を遂行中であり、TRPチャネル発現量との関連を調べている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

喘息モデルの構築ができ、Ova誘発時刻による炎症性反応の違いに関する結果も得られている。再現性を確認する必要があるが、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

本研究ではTRPチャネルの日内変動を標的とした喘息発作の発症機構解明を一つの目的としている。喘息発作モデルの構築ができ、Ova誘発時刻による炎症性反応の違いを再現回数及び動物のn数を以て確認していく。またTRPチャネルの関与について、呼吸器系臓器におけるTRP mRNAレベルの日内変動、TRPタンパク質レベルの日内変動を解析し時間的一致を確認すると共に、阻害剤を用いた関与の確認を推進していく予定である。

次年度使用額が生じた理由

Ova誘発時刻による炎症性反応の違いについて再現性を求めるが、この時に病理解析を吸進める。これら実験計画は2022年度に計画しているため。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] マウスの呼吸器系統におけるTRPチャネル発現の日内変動2022

    • 著者名/発表者名
      25)桂川真一,横田黎,宮澤正幸,香川(田中)聡子,河村伊久雄,横田理,吉岡弘毅,三浦伸彦
    • 学会等名
      日本薬学会第142年会
  • [学会発表] 肺気管支系におけるTRPチャネル発現の日内変動2021

    • 著者名/発表者名
      18)桂川真一,照井楓香,宮澤正幸,香川(田中)聡子,河村伊久雄,横田理,吉岡弘毅,三浦伸彦
    • 学会等名
      第65回日本薬学会関東支部大会

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公開日: 2022-12-28  

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