研究課題/領域番号 |
20K21740
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研究種目 |
挑戦的研究(萌芽)
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
中区分58:社会医学、看護学およびその関連分野
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研究機関 | 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛 |
研究代表者 |
四ノ宮 成祥 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 分子生体制御学, 教授 (40505260)
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研究分担者 |
松尾 洋孝 防衛医科大学校(医学教育部医学科進学課程及び専門課程、動物実験施設、共同利用研究施設、病院並びに防衛, 分子生体制御学, 教授 (00528292)
高尾 幹也 久留米大学, 医学部, 助教 (70821924)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2022-03-31
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キーワード | 淡明細胞型腎細胞癌 / 浸潤性膵管腺癌 / 包括的高感度転写産物プロファイリング:HiCEP / 次世代シークエンサー:NGS / 新規腫瘍マーカー |
研究成果の概要 |
腎癌及び膵癌の症例の手術検体組織を用いて、新規高感度解析法(NGS-HiCEP法)を実施し、腎癌や膵癌に特異的な発現分子を探索した結果、腫瘍特異的なマーカー候補をそれぞれ12個及び26個同定した。そのうち4個及び12個は新規であった。これらのマーカー候補については、腎癌34例、膵管癌28例を対象にreal-time PCRを用いた再現解析を行い、高い再現性を確認した。同時に、別のアプローチによる発現解析を用いた再現解析を検討中である。
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自由記述の分野 |
分子遺伝学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの癌腫では今なお実臨床において有効な診断マーカーは確立しておらず、早期発見や再発の早期検知に有効な診断法が存在せず、その技術開発が強く求められてきた。本研究では、本邦初のNGS-HiCEP法の実施により、膵癌・腎癌特異的分子の「完全な」網羅的探索を容易にし、候補遺伝子を同定することができた。これらの成果は、早期診断や再発検出への非侵襲的診断技術の開発、予後予測や治療法の有用性の予測などに繋がるだけでなく、実臨床においても大変有益である。また、同様の手法は他の腫瘍にも応用可能であり腫瘍分子遺伝学的にも重要である。
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