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2021 年度 実績報告書

代謝シグナルによる飲酒欲求調節を担う脳内神経回路の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K21756
研究機関京都大学

研究代表者

佐々木 努  京都大学, 農学研究科, 教授 (50466687)

研究期間 (年度) 2020-07-30 – 2022-03-31
キーワードFGF21 / オキシトシン / 慢性アルコールモデル
研究実績の概要

本研究では、飲酒欲求を調節する臓器連関シグナルとして我々が同定したFGF21-オキシトシン(Oxt)系について、脳内の解析を中心に計画した。
本研究を進めるにあたり、4つの実験を計画した。【実験1】アルコールによって活性化されるOxt神経の同定(室傍核(PVH)と視索上核(SON)に存在するOxt神経のうち、どちらがアルコールにより活性化されるか?)。【実験2】同定したOxt神経からのどの神経投射経路が、飲酒により活性化されるか(逆行性AAVベクターを用いて投射経路特異的に、各神経投射先を蛍光タンパク質によりラベリングしたマウスで、実験1を行う)【実験3】同定したOxt神経からのどの神経投射経路が、飲酒欲求を調節するために必要か?(逆行性AAVベクターを用いて投射経路特異的に、薬理遺伝学を使って神経活性を操作する実験)。【実験4】慢性アルコールモデルであるLieber-DeCarli食を用いたモデルで、実験1と実験③に相当する実験を行う。
実験を進める過程で、これまで動いていた2つの実験手技である「Oxtと神経活性化マーカーc-Fosの二重染色(実験1に必要な手技)」および「AAVベクターの調製(タイターが上がらなくなった)」に問題が生じ、昨年度はトラブルシューティングに追われた。その結果、予定した実験を完遂することができなかった。実験1に関しては、組織サンプルの採取は済んでおり、組織染色の条件の再調整が終了すれば、実験を完了することができる段階には到達した。
この間、実験4に用いる慢性アルコールモデルの作製において、多方面からの検討を進めた。その結果、従来のLieber-DeCarli食の問題点(流動食の摂取量がうまく測定できない、摂取量が安定せず、モデル作成効率が悪い)に対して、モデルの作製を容易にして、作成効率を高める改善策を発見することができた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022 2021

すべて 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件)

  • [学会発表] FGF21分泌を誘導する希少糖は、マウスの飲酒を抑制する2022

    • 著者名/発表者名
      松居 翔、岩間 大貴、高橋 侑真、森岡 修平、小栗 靖生、都築 巧、佐々木 努
    • 学会等名
      日本農芸化学会2022年度大会
  • [学会発表] 栄養シグナルが飲食欲求を調節する生体メカニズム2021

    • 著者名/発表者名
      佐々木努
    • 学会等名
      第8回日本時間栄養学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 飲食欲求の調節メカニズム2021

    • 著者名/発表者名
      佐々木努
    • 学会等名
      日本フードファクター学会2021年度大会
    • 招待講演
  • [学会発表] 希少糖はFGF21分泌を誘導して飲酒欲求を抑制する2021

    • 著者名/発表者名
      岩間大貴、松居翔、小栗靖生、都築巧、佐々木努
    • 学会等名
      第60回日本栄養・食糧学会近畿支部大会

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公開日: 2022-12-28  

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