本研究の主な成果は以下の通りである。(1) ローリングシャッタ方式カメラにおいてシャッタ開度の値が周波数フィルタとして機能することを利用し,OFDM(直交周波数分割多重方式) 送信信号の周波数スペクトル分布を基に撮影画像の違法性判定を行う方法を提案した.(2)撮影画像の位相情報が被写体により変化する現象のモデルを導出し,シミュレーショ ンによってモデルの妥当性を確認した.(3) 大規模画像データベースを構築するとともに、分類器を用いた提案手法の評価を行った.その結果,99.0 % 以上のf1-score を達成できることを確認した.
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