3Dスキャナの発展に伴い,3次元形状表現としてのポリゴンデータが広く社会に浸透してきている.ポリゴンデータの実体化にあたって,紙や金属板などのシート材を用いる場合には,ポリゴンデータを可展形状として近似することが必要不可欠である.従来の研究では,ポリゴンデータを柱面や錐面などの可展面やストリップと呼ばれる帯型形状からなるパーツによって可展形状としての近似を実現していた.しかし,元のポリゴンデータとは位相構造がまったく異なってしまうため,近似誤差を議論することやパーツ数を制御することが困難になっていた.本研究のアプローチによって,位相を保存したまま可展形状として近似することが可能となった.
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