無電解めっき工程から排出されるリン含有廃液からのリン資源回収の開発を目的として銅系酸化物触媒の開発を行った。炭酸ナトリウムを沈殿剤とした液相沈殿法によりCu-Al、Cu-Zn-Al系酸化物材料を調製し、酸素パルス法や昇温水素還元法により各触媒材料の酸化還元特性を比較検討した。アルミナを添加することにより触媒の表面積が向上し、銅酸化物がアルミナ上に高分散担持されること、これらへの亜鉛の添加によりアルミナ上の酸化銅の粒径が増大し、酸化還元特性が変化することがわかった。水酸化テトラメチルアンモニウムを沈殿剤として用いると酸化還元特性が向上し、酸素吸着量が飛躍的に向上することが明らかになった。
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