研究課題/領域番号 |
20K21885
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
木島 章文 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (10389083)
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研究分担者 |
郷 健太郎 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (50282009)
小谷 信司 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (80242618)
島 弘幸 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (40312392)
兼本 大輔 大阪大学, 大学院工学研究科, 准教授 (90603332)
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研究期間 (年度) |
2020-07-30 – 2024-03-31
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キーワード | 眼球運動 / 個人間協応 |
研究実績の概要 |
三者協応のトリカゴドリル試作システムを構築し,全国大学競技の最高水準レベルのホッケー選手とゲームを愛好する一般大学生を対象に使用感を試験した.大学生は自らの位置を盛んに移動しながらパスを回す傾向にあったが,ホッケー選手はむしろ自分の位置を動かすことなくパスを回すことで敵役のアバターからボールを遠ざけていた.またホッケー選手はフィールドでのパス回しさながらに,声を掛け合いながらボールを回し合うチームワークを見せた.パフォーマンスそのものに差がなかったことから,複雑な視線動作を伴う移動-パス動作を省くことでホッケー選手が動作の効率性を上げていること,加えて認知機能を介して連携秩序を整える彼らの心身機能がシステムの中にも十分に持ち込まれていることがわかった.こうして,最終的にALS患者に残存する視線・眼球運動協応で身体の連携秩序を創発するシステムの開発に着手し,その本来の目的をある程度充足させるまでに至ったが,実際にそれを患者で試験するまでには至っていない.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本来であれば昨年度中にシステムを軽量化・小型化し,医療機関での試験が完了しているはずであったが,申請当初のように医療機関内で患者に接することができなかった.最終的な遅れの最大の原因である.
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今後の研究の推進方策 |
これまでと同じように患者との接触が制限される場合,システムの小型化とアバター操作の勘弁化にとどまらざるを得ないと考えている.そのため眼球運動センサーとUIデザインの改修に残りの予算を投入し,ある程度自由に医療機関に入れるようになった時点で,即時試験を開始できるような体制を整えるべきかと方針を再検討している.
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次年度使用額が生じた理由 |
感染拡大の余波により最終目的であるALS患者に対する体育空間の提供が不能であったため.医療機関から立ち入り許可を得た時点でシステムの軽量縮小化を始め,直ちに試験を開始したい.
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