本研究では、脳梗塞治療のためのdrug delivery system(DDS)の構築を目的とし、好中球を薬物担体として用いるNeutrophil-mediated DDSに関する研究を行った。乳酸-グリコール酸共重合体(PLGA)が主成分のマイクロディスクを作成し、好中球表面に搭載した。マイクロディスクを載せた好中球の遊走能を評価し、搭載による遊走能への影響はほとんどないことを示した。同好中球を炎症モデルマウスに投与したところ、炎症部位に集積性を示すことが示唆された。今回、Neutrophil-mediated DDS technologyを開発するための基盤となる研究成果が得られた。
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