申請者はこれまで、リポソームを基盤としたDDSの構築を目指して、細胞サイズの巨大リポソームに微小リポソームを内包させた人工のエクソサイトーシス(開口放出)系の構築を行ってきた。一方、抗体を介して標的依存的にエクソサイトーシスによる分泌を行う好塩基球に、新たに遺伝子を導入して細胞を改変し、極めて高い標的特異性をもった標的細胞治療系やDDSに展開する試みを行ってきた。本研究では、これまでの研究成果を融合させ、すなわち、人工細胞と実在の分泌細胞を融合させ、両者の長所を生かしたハイブリッドの型の分泌系の開発とその応用研究を行い、全く新しいタイプの細胞治療・ドラッグデリバリーシステムを構築する。
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