動物細胞用の培養液中で長期に生存・増殖し光合成能を保持することが可能な藻類株を選別し、動物筋細胞と選別された藻類を用いて、共培養組織作製条件および組織培養条件について詳細に検討した。その結果、厚みが0.3 mm未満であれば細胞損傷のない良好な藻類・動物細胞共培養組織が作製できる条件が確認された。また得られた知見をもとにヒトiPS細胞由来心筋細胞と藻類との共培養組織を作製し、自立拍動を呈する藻類含有心筋組織の作製に成功した。本結果は光合成能と収縮能をあわせ持つ立体筋組織の開発における第一歩とみなせる。
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