美術作品の制作に有用な解剖学の知識の学問体系を美術解剖学と呼ぶ。教材として解剖図が使用されているが、人体の解剖図に比べその他の動物、特に鳥類の解剖図が少ない。美術作品の主題としては鳥類を含む動物は多く用いられるが、解剖図が少ないことは教育の場での資料の不足、質の低下を招きかねない。そこで良質な教材としての美術解剖図の制作方法を、実際の制作を通じて確立を目指した。美術解剖図を制作するにあたり、さまざまな種の解剖と写真撮影、また標本の調査、作成を行った。その成果として一般書の共著を出版した。解剖図の制作法は多様なアプローチが考えられるため、制作した図をSNS上で発信し、フィードバックを得ている。
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