研究課題
研究活動スタート支援
本研究は現代ドイツにおける劇場環境の変化とそこで創作される舞台芸術作品のドラマトゥルギーとの相関関係を問うものである。研究期間中は海外渡航が困難であったため、オンラインを活用した調査を実施し、劇場やフェスティバルの共同製作によって生み出される舞台芸術作品のドラマトゥルギー分析を行った。本研究の成果は”Okada Toshiki & Japanese Theatre”(Performance Research Books, 2021)に掲載された論文に示すことができた。
演劇学、文化政策学
本研究の学術的意義は、舞台芸術作品のドラマトゥルギーの変容を劇場文化の変化と関連づけながら記述することを通して、演劇学と文化政策学の研究を有機的に統合する点にある。昨今の演劇では前例のないグローバルな地理的移動をともなう活動を行う芸術家が増えており、本研究の成果を英語論文として出版することで、国内外の演劇研究者および舞台芸術作品の作り手に還元し、劇場環境の発展に寄与する社会的意義を有している。