本研究の成果として、1:「村上春樹文学アダプテーション研究序説」という理論的な見通しに関する論文、 2:舞台「海辺のカフカ」論、3:漫画「螢」論、4:「ねじまき鳥クロニクル」論、5:「三つのドイツ幻想」論を発表した。加えて、映画「森の向う側」の発表を行い、2022年度に論文化する目処がたっている。このうち、2:舞台「海辺のカフカ」論を所収した『村上春樹〈物語〉の行方―サバルタン・イグザイル・トラウマ』の執筆を行い、2022年5月にひつじ書房から出版した。 全体として、当初の研究計画以上の研究成果をあげることができた。
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