研究課題/領域番号 |
20K21982
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0102:文学、言語学およびその関連分野
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研究機関 | 筑紫女学園大学 (2022-2023) 東京外国語大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
村上 明香 筑紫女学園大学, 文学部, 講師 (20880686)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2024-03-31
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キーワード | 女性雑誌 / 近代インド / 女性表象 / ウルドゥー文学 |
研究成果の概要 |
本研究は、20世紀初頭にウルドゥー語で刊行された主要な女性雑誌『Khatun』『Ismat』を対象として女性の表象の分析を行い、その特徴と変容の過程を検証した。その結果、女性表象は記事の種類によって特徴が分かれる傾向にあることが判明した。特に、実在の女性について書かれた伝記記事に従来の女性像には見られなかった勇敢な女性、戦う女性、国政に関与する女性が好意的に取り上げられている傾向があること、その傾向は1910年代以降に顕著になることが明らかになった。
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自由記述の分野 |
文学、ジェンダー
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の意義は、20世紀初頭にウルドゥー語で刊行された女性雑誌を資料とし、既存の研究が看過してきた女性の表象を補填し、その歴史的変容を明らかにすることで女性の役割や社会との関わりと再検討しようとた点にある。女性雑誌がインド近代化における社会変革の諸相を反映していたことはこれまでの研究でも語られてきたことであるが、そうした特徴をもつ女性雑誌を手掛かりに女性の表象を再整理・検討したことで、女性表象の新たな一面を浮かび上がらせることができたものと考える。
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