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2023 年度 実績報告書

アンドレ・ブルトンにおける1940年代以降の自動記述の視覚的・造形的性質

研究課題

研究課題/領域番号 20K21988
研究機関静岡文化芸術大学

研究代表者

中田 健太郎  静岡文化芸術大学, 文化政策学部, 講師 (90727736)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2024-03-31
キーワードシュルレアリスム / オートマティスム / アンドレ・ブルトン / 自動記述
研究実績の概要

本研究は、シュルレアリスムを主導した詩人・作家アンドレ・ブルトンの、1940年代以降の自動記述作品について、その視覚的・造形的性質に焦点をあてて検討するものである。また、その検討をとおして、オートマティスムの概念自体を再検証することも、本研究の目的である。
計画の最終年にあたる本年度は、ひきつづきアンドレ・ブルトンの自動記述作品にかんする調査・研究を行い、とりわけ『磁場』・『処女懐胎』の翻訳および解説執筆をつづけた。
また本年度は、先述の「視覚的・造形的性質」にもかかわる、シュルレアリスムにおけるイメージの問題にかんする研究も展開した(以下にあげる本年度の三件の成果は、科研費課題「シュルレアリスム以降の前衛芸術運動におけるマンガ表現について」の研究成果でもある)。2021年度に行った研究発表「マンガにおける文学、あるいはマンガとしての文学」の内容にもとづいた論文執筆を行い、その初稿を完成させた(同論文は、水声社より近刊の論文集に収録予定)。また、論文「モーリス・アンリ、あるいはシュルレアリスムと一コママンガ」(『静岡文化芸術大学研究紀要』24号)を執筆・発表した。講演「展示とレイアウトーーシュルレアリスム・マンガの事情をめぐって」(シュルレアリスム宣言100年記念講演会)においては、1960年代のシュルレアリスム機関誌におけるマンガ的イメージなどについて発表を行った。
研究期間全体を概観すると、ブルトンの自動記述作品にかんする調査・研究を総括するような論文を、期間内に公にするには至らなかったが、今後の出版計画のなかで(まずは翻訳書などをとおして)その調査・研究の成果を公表していく予定である。一方で、1940年代以降のシュルレアリスムにおけるイメージの問題にもかかわるものとして、マンガを事例とした調査・研究を展開し、その公表も行えたことには、一定の成果があった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち招待講演 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] モーリス・アンリ、あるいはシュルレアリスムと一コママンガ2024

    • 著者名/発表者名
      中田健太郎
    • 雑誌名

      静岡文化芸術大学研究紀要

      巻: 24 ページ: 23-32

    • DOI

      10.11501/0002000124

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 展示とレイアウトーーシュルレアリスム・マンガの事情をめぐって2024

    • 著者名/発表者名
      中田健太郎
    • 学会等名
      シュルレアリスム宣言100年記念講演会(東京国立近代美術館)
    • 招待講演
  • [図書] 未定(論文「マンガにおける文学、あるいはマンガとしての文学」掲載予定)2024

    • 著者名/発表者名
      塚本昌則・鈴木雅雄編(執筆者:中田健太郎ほか)
    • 総ページ数
      -
    • 出版者
      水声社

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公開日: 2024-12-25  

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