研究課題/領域番号 |
20K22025
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
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研究機関 | 秀明大学 |
研究代表者 |
衣笠 太朗 秀明大学, 学校教師学部, 助教 (40888012)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2022-03-31
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キーワード | ドイツ人の追放 / 中東欧 / ドイツ / ポーランド / 境界地域 / 現代史 / 人の移動 |
研究成果の概要 |
本研究は、これまでドイツ史や東欧の国民史に分断されてきた第二次世界大戦末期から1970年代半ばにかけてのシレジア地域史を、「未完の戦争」テーゼに基づいて捉え直そうとするものである。 令和2年には新型コロナ新型コロナウイルス感染症の世界的拡大、令和3年度においてはそれに加えてロシアによるウクライナ侵攻の影響もあり、ドイツ、ポーランド、ウクライナでの史料調査が全く行えない中での研究遂行となった。そうした中で、すでに入手していた史資料群の分析に力点を置くことで一定の進捗が見えたと言えるだろう。特に、1940年代後半におけるシレジアをめぐる強制移住の歴史的背景に関する分析に一定の成果が得られた。
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自由記述の分野 |
ヨーロッパ近現代史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2022年2月以来、ウクライナではロシアによる軍事侵攻を受けて大量の避難民や強制移住者が発生している。極めて悲惨な状況が発生しているとはいえ、こうした事態は中東欧においては歴史的に見て珍しいものではなかった。本研究は、そうした現代的でもあるテーマを、シュレージエンというドイツと中東欧の境界地域に位置していた地域の事例から歴史的に再検討することで、当時の実像を明らかにするとともに、現代の避難民・強制移住問題にも新たな視座や知見を与えるものである。
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