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2021 年度 実施状況報告書

アジア・太平洋戦争期における海軍志願兵徴募と地域ー兵事資料の分析を中心にー

研究課題

研究課題/領域番号 20K22033
研究機関福井工業高等専門学校

研究代表者

木村 美幸  福井工業高等専門学校, 一般科目(人文系), 助教 (40881066)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
キーワード海軍 / 志願兵 / 兵事資料 / アジア・太平洋戦争
研究実績の概要

本年度は、コロナの影響もあり、夏ごろまでは調査に行くことが難しかったが、11月~年末年始にかけて調査を行うことができた。ここで、東京の関係資料の調査と徳島県における兵事資料の調査を行った。これらの調査を通じて、従来収集を終えていた兵事資料に加えて、より重層的な分析が可能となった。また、併せてすでに調査を終えていた長野県中川村の資料を中心においた分析をすすめ、他の地域と比較することによって、海軍志願兵徴募体制の全体像について検討した。
研究成果としては、アジア・太平洋戦争期の兵事行政を考える前提として、日露戦争後に注目した論文、木村美幸「日戦争後における海軍志願兵募集―割当制の制度化と地域―」を『年報近現代史研究』の第13号に発表した。この論文では、海軍省『公文備考』に収録されている資料を中心に、アジア・太平洋戦争期に深刻な影響をもたらした割当制について、その成立過程を明らかにした。
また、博士論文「日本海軍における志願兵「募集」と地域」の提出を行った。博士論文中には昭和期の兵事資料について横断的に取り上げる章や兵事資料によってアジア・太平洋戦争期の海軍志願兵徴募体制について検討する章を設けており、本研究の現時点での成果を示すことができたと考える。今後は、博士論文の出版に向けた改稿作業や未調査地域への調査、関連する資料の調査(地方新聞の調査など)を行い、より精度の高い論文へと仕上げたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

コロナ禍の影響もあり、調査に充分に行くことができなかった。このため、研究期間を1年延長し、追加調査を行うこととした。

今後の研究の推進方策

兵事資料の収集分析を継続して行い、成果としてまとめる作業を継続する。特に本年度は富山県などへの調査を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

本来実施するはずであった資料調査の実施がコロナウィルスの流行によって困難だったため。このため、必要な追加調査を感染状況をみつつ行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 日露戦争後における海軍志願兵募集―割当制の制度化と地域―2021

    • 著者名/発表者名
      木村美幸
    • 雑誌名

      年報近現代史研究

      巻: 13 ページ: 39-57

    • 査読あり

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公開日: 2022-12-28  

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