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2023 年度 研究成果報告書

中近世移行期の買売春に関する研究―医書および日記にみえるSTI(性感染症)から

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22034
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0103:歴史学、考古学、博物館学およびその関連分野
研究機関国文学研究資料館

研究代表者

高木 まどか  国文学研究資料館, 研究部, 特定研究員 (50882833)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2024-03-31
キーワード買売春 / 性感染症
研究成果の概要

本研究は、中近世移行期から明治期のSTI(性感染症)に注視し、それらについて著した医書・日記等を分析することで、STI観および買売春観の歴史的変遷の解明を目指したものである。これまで江戸から明治頃までを対象としたSTIについての研究は、その対象のほとんどが梅毒に限られてきた。しかし本研究をとおして、当時において「瘡毒」(梅毒)として語られたもののなかには梅毒以外のSTIも含まれていたであろうこと、明治に至り検梅がはじまりSTIが区別されていったのちも、そのあり方はなかなか変化をみせなかったこと等を明らかにした。

自由記述の分野

日本近世史

研究成果の学術的意義や社会的意義

梅毒以外の零細なSTIはジェンダー・セクシャリティ研究の重要な対象であり、特に西洋諸国では、その疾病史や、それらが買売春に与えた影響等が明らかにされてきた。一方で日本の人文学研究においては梅毒やHIVについての研究が蓄積されてきたが、梅毒以外のSTIの存在が充分に留意されないまま議論がおこなわれてきた。しかし当時における梅毒の把握は現代からみればあやふやであり、歴史的に梅毒とそれ以外のSTIが混同されてきたことを指摘したのが、本研究の主たる意義といえる。

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公開日: 2025-01-30  

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