研究課題/領域番号 |
20K22050
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
0105:法学およびその関連分野
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研究機関 | 広島修道大学 (2021-2022) 一橋大学 (2020) |
研究代表者 |
松本 奈津希 広島修道大学, 法学部, 助教 (90876707)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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キーワード | 生存権 / 最低生活保障 / 社会保障 / 租税負担 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、生存権の「自由権的側面」が持つ意義を解明したうえで、その合憲性審査の在り方を解明することにある。研究計画遂行により、①ドイツ連邦憲法裁判所の近年の税法・社会法判例と従来の判例との異同を明らかにしたうえで、学説を手掛かりとして、立法手続に着目した統制手法の導入可能性を示唆し、②日本における生活保護引き下げ訴訟に着目して、日本の裁判実務における生存権保障のあり方を明らかにし、それらを踏まえたうえで③最低生活にかかる事案について、生存権の自由権的側面の視点から、審査枠組みや審査の厳格度に対応した類型化を行った。
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自由記述の分野 |
憲法
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生存権の自由権的側面から、審査枠組みや審査の厳格度に対応した生存権訴訟の整理・類型化を行ったことにより、従来は立法者の広範な裁量を理由として裁判所による実効的救済がなされなかった税・社会保障法領域における諸問題について、憲法25条の観点から審査の厳格度を高められる可能性を示唆することができた。
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