研究課題
研究活動スタート支援
本研究は、法思想としてのリーガル・リアリズムと、経済思想としての制度学派とが、相互に一定の影響を与えつつ連携しており、この学際的な連携は、アメリカにおける法学と経済学の関係史の一部として位置づけることができるということを明らかにした。さらに、その影響関係を定量的に分析することで、リーガル・リアリズムに属する法学者の具体的な主張のレベルにおいて、上記の学際性が志向されていたことを明らかにした。
法哲学
本研究は、リーガル・リアリズムを法学と経済学との学際的・水平的な分野横断運動として再定位することで、内在的な契機としての形式主義批判を重視する従来の歴史的・垂直的な理解を克服するとともに、法学と経済学の関係史というフレームワークを採用することによって、リーガル・リアリズムにおける学際的な連携と、現代の「法と経済学」研究との接続を可能にした点で、リーガル・リアリズムに対する法思想史上の評価を更新した。