研究課題/領域番号 |
20K22077
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
池田 文 早稲田大学, 高等研究所, 講師(任期付) (00880238)
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研究期間 (年度) |
2020-09-11 – 2023-03-31
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キーワード | 組織票 / 日本政治 / 政党システム / 選挙 / 利益団体 |
研究実績の概要 |
当該年度に実施した研究の成果としては、主に以下の三点があげられる。まず、一点目はデータ収集およびデータ整理に関してである。当初、予定していたインタビュー調査などによるデータ収集が、コロナ禍により難しくなったため、昨年度に引き続き、それ以外の手法で集められるデータの収集及び、整理を行い、研究に必要となるデータセットの構築がほぼ完了した。更に、追加サーベイを行い、新たなデータを得ることが出来た。 次に、これら完成したデータセットとサーベイ実験の結果を用い分析を行った。インタビュー調査などができていないため、当初予定していたすべてのデータが揃ったわけではないが、現時点で出来得る限りの分析は行えた。そして、3つ目として、これらの分析によって得られた結果について学会・研究会での報告を行い、論文を執筆した。具体的には、2021年度日本政治学会、2021年7月開催の計量・数理政治研究会で報告を行った。また、2022年5月の日本選挙学会でも報告を予定している。また、これまでに得られた結果を3本の論文にまとめ、現在、投稿中である。更に、論文を執筆する予定としているため、出来る限り早く完成させ、投稿し、出版を目指す。 また、コロナ禍の影響もあり、本来、本研究課題で予定していたインタビュー調査などが全くできておらず、その点に関しては、引き続き、データを集める努力を継続していきたいと考えている。これらのデータを加え、更に研究の深化を測り、論文という形で研究をまとめていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
現在までに、本課題で行った研究を3本の論文にし、投稿している。しかし、全体的にコロナ禍において、インタビューなどの現地調査の実施が難しくなり、遅れがでている。また、それに伴いサーベイ調査も遅れており、全体的に研究計画がやや遅れ気味になっている。そのため、研究機関を1年延長し、次年度においては状況をみながら今年度予定していた現地調査やサーベイ実験を実施し、当初予定していたがまだできていない部分の研究を行い、論文として取りまとめたい。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナウイルスの感染状況が不透明であるが現地調査を行い、サーベイ実験を行う。それによって得た結果を学会で報告する、そして、論文として出版を目指す。現在、投稿中の論文に関しても、早く出版が取れるように努める。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症の感染状況が見通せない状態であるため、現地調査やインタビュー調査などができなかったため、当初予定していた旅費に対しての支出が無かった。また、当初予定していたサーベイ実験をサーベイデザインに想定以上の時間を要し、倫理審査にかけるのがおそくなってしまい、年度内に遂行できなかった。そして、全ての学会がオンライン学会になったため、それに伴う、旅費などの支出が無かった。 そのため、1年研究期間を延長し、これら昨年度できなかったことに対して、助成金を使用する計画を立てている。本年度はインタビュー調査などの現地調査を行うことを計画している。また、サーベイ実験についても、本年度は2回行うことを予定している。そして、学会に関しても徐々に対面開催に戻ってきているため、対面で学会に参加する予定としている。
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