• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

金融市場におけるリスク・リターンの研究

研究課題

研究課題/領域番号 20K22092
研究機関岡山大学

研究代表者

酒本 隆太  岡山大学, 社会文化科学学域, 准教授 (50880275)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2024-03-31
キーワード通貨ポートフォリオ / キャリー / ファクターモデル / モメンタム / コモディティ先物 / ボラティリティ
研究実績の概要

本研究では5本の国際査読論文(すべてABS3)、4本のワーキングペーパー(査読中)、3度の学会発表(うち国際学会が2回)という成果を発表することができた。

本研究ではポートフォリオのリスクとリターンの関係についての分析を中心に行った。Sakemoto (IJFE2022)では米国の株式市場に焦点を当て、データの頻度によって異時点間のCAPMが成立する場合と成立しない場合があることを示した。Sakemoto (JIFMIM2023)においては国際株式市場に焦点を当て、長期的なボラティリティと期待リターンを異時点間のCAPMのフレームワークで分析した。その結果、米国を除くグローバルポートフォリオで長期バリューリスクが期待リターンと正、長期モメンタムリスクが期待リターンと負の関係があることを明らかにした。Byrne and Sakemoto (JIFMIM2021)では通貨ポートフォリオとリスクの関係を検証し、時間変動モデルを使うことにより、モメンタムポートフォリオとバリューポートフォリオではリスクと期待リターンが正の相関と負の相関を持つ局面があることを明らかにした。Nakagawa and Sakemoto (EJF2022)では通貨ポートフォリオの予測モデルの検証を行った。加えてIwanaga and Sakemoto (JFM2022)ではコモディティ先物の新たなモメンタム戦略についての提案を行った。さらにモメンタム戦略の利益の源泉が行動ファイナンスのモデルと合致していることも示した。

以上のような研究成果は金融市場のリスクと期待リターンの理解に加えて、実際の金融機関のポートフォリオ構築やリスク管理への応用されることが期待される。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [国際共同研究] University of Strathclyde(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      University of Strathclyde
  • [雑誌論文] Commodity Sectors and Factor Investment Strategies2024

    • 著者名/発表者名
      Nakagawa Kei、Sakemoto Ryuta
    • 雑誌名

      SSRN Electronic Journal

      巻: 4622974 ページ: 1-59

    • DOI

      10.2139/ssrn.4622974

  • [雑誌論文] Commodity Correlation Risk2024

    • 著者名/発表者名
      Byrne Joseph、Sakemoto Ryuta
    • 雑誌名

      SSRN Electronic Journal

      巻: 4265924 ページ: 1-52

    • DOI

      10.2139/ssrn.4265924

    • 国際共著
  • [雑誌論文] The long-run risk premium in the intertemporal CAPM: International evidence2023

    • 著者名/発表者名
      Sakemoto Ryuta
    • 雑誌名

      Journal of International Financial Markets, Institutions and Money

      巻: 89 ページ: 101854~101854

    • DOI

      10.1016/j.intfin.2023.101854

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Risk Premium Decomposition and the Output Gap2023

    • 著者名/発表者名
      Sakemoto Ryuta
    • 雑誌名

      SSRN Electronic Journal

      巻: 4267778 ページ: 1-111

    • DOI

      10.2139/ssrn.4267778

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi