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2022 年度 研究成果報告書

フォールトラインに基づく職場集団の「分断」発生プロセスの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22097
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0107:経済学、経営学およびその関連分野
研究機関麗澤大学

研究代表者

内藤 知加恵  麗澤大学, 国際学部, 准教授 (70881192)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
キーワードフォールトライン / ダイバーシティ / 分断 / 働き方の多様性
研究成果の概要

本研究は、多様性研究における「フォールトライン」という概念を適用することで、働き方の違いにより職場内に「分断」(サブグループ化)が生じること、また、分断のきっかけ(トリガー)となるイベントがあることを示した。まず、文献調査、ヒアリング調査から、性別・年齢などの人口統計学的属性ではなく、短時間勤務などの「働き方の違い」という属性によっても分断が起こりうることが示された。次に、働き方の違う者同士の相互関係の中で、「トリガー」となる出来事をきっかけに、職場内に分断が生じることが示された。具体的には、育児のための短時間勤務利用経験者への調査から、トリガーにはいくつかのパターンがあることが示された。

自由記述の分野

組織行動論

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は「働き方」を属性の一つととらえる点で学術的意義がある。先行研究の多くは、年齢・性別・人種民族などの「アイデンティティに関連した属性」が多様化することで、アイデンティティに基づくサブグループが形成されることを示唆する。本研究は、働き方の違いがサブグループ化が生むことを示した。
第二に、本研究は分断の具体的な「トリガー」を明らかにした。既存研究の多くは、サブグループ化が実際に成員によって知覚されているのか、そのきっかけは何かという点検証していない。女性活躍推進に伴い、働き方が多様化する日本社会の文脈から、新たな分断の類型とそのトリガーを特定した点で、実践的・学術的意義があると期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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