本研究では、①地方教育行政と地方政治の影響力関係に関する文献レビュー、②都道府県・政令市・中核市の教育長を対象としたキャリアパスデータ収集、③教育委員会に関する文部科学省の提供データの整備、及び④全国教育長を対象としたWeb調査を行った。これらにより、地方政治の中で教育長がいかなる行動を起こし、教育政策選択に影響を及ぼすかを検討した。とりわけ、全国の教育長を対象としたWeb調査では、教育長の経歴、政策選好、他アクターとの接触行動について調査することで、同じ教育長という属性であっても、自治体間で行動様式や接触行動が異なることが明らかになった。
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