本研究では,1.協働学習を支援するブロックプログラミングシステムの開発・2.試行的実践を行った. 1.協働学習を支援するブロックプログラミングシステムの開発では,ブロックプログラミングでwebページを作成できるシステムを開発した上で,そこに同時編集を可能とする機能を実装した.その機能は,同一プロジェクトにログインしている複数人が同時に同じソースコードを編集することができる.その機能を用いることによって,離れている場所にいる生徒・学生同士が,ブロックプログラミングを行うことを可能とした. 2.そのシステムを用いた試行的実践を行い,対面で同一システムを用いた場合との結果を比較したところ,ほぼ同様の効果が認められた.このことから,チャットシステムなどとの併用で,対面におけるペアプログラミングとさほど変わらない学習効果が得られる可能性が示唆された. 成果の発表について,1はwebページを作成できるシステムに関する内容を国際会議で3回,和文論文が採録され2022年9月に発行予定である.2は,現在論文化を進めており,論文として結果を公開する予定である.また,さらに様々な機能を持つブロックを準備し,それらを用いたプログラミングコンテンツの開発も進めている.
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