本研究では「熟議型政治教育における対立・不一致」をテーマとし、2つの問いに取り組んだ。1つは「熟議型政治教育において対立・不一致はどのような課題があるか」である。もう一つは「どのようにして民主的な対立・不一致を実践できるような環境を作ることができるか」である。3年間のうち1年目は理論研究に取り組み、残りの2年は主に実践的な問いに対する研究を行った。これらの問いに答えるにあたって、本研究では「賛成反対ビジュアライザーMetanion」というWebワークを開発し、それを実践する中で、合意形成と対立・不一致が共存可能なメタ・コンセンサスを生み出す熟議型政治教育の提案を行った。
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