東日本大震災を経て、防災教育の取組が学校で積極的に行われるようになった。しかし、教員の防災リテラシーの体系化は途上にあり、大学の教職課程でも防災教育について身に付けさせるべき知識や能力についての整理・検討が必要である。そこで、東日本大震災での教訓や学びを「事前防災と危機管理マニュアルの整備」、「保護者引き渡し」、「避難訓練」、「心のケア」、「避難所開設運営」、「教員研修」、「教材開発」の7つの視点でまとめ、防災教育カリキュラムを作成し実践した。教員養成課程において、学生に地域と連携した「子どもたちの命を守る」姿勢と防災教育の指導力を身に付けさせていくことは、ますます重要となっている。
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