• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 実施状況報告書

確信度に基づいた嘘検知の認知プロセスの解明

研究課題

研究課題/領域番号 20K22268
研究機関大阪大学

研究代表者

大工 泰裕  大阪大学, 人間科学研究科, 招へい研究員 (30880322)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2022-03-31
キーワード嘘 / 欺瞞 / 虚偽検出 / 真偽判断 / 統計モデリング
研究実績の概要

本課題は確信度と嘘の真偽判断との関連を検討することを目的とする。本年度は実験刺激となるビデオの作成と選定、および実験室実験を行う予定であったが、新型コロナウイルスの影響が当初の想定よりも長引いたため、参加者と対面が必要な実験刺激作成および実験室実験は困難であると判断して断念した。そこで、オンラインでのデータ取得に方針を切り替えて研究課題を進めた。
まず、オンラインであれば参加者は日本人に限らずともよいため、英語での刺激セットであるMiami University Deception Detection Databaseの利用申請を行い刺激を取り寄せた。これは米国で作成された虚偽検出実験用の刺激セットで、320本のビデオがAccuracyやTruth biasなどの評定値と紐づいて格納されている。これを用いることで、刺激作成の手間を大幅に短縮することができた。
次に、オンライン実験実施のためのプラットフォームの選定を行った。本実験では、①数十本の刺激動画をアップロードできるだけのサーバー容量があること②実験参加者が刺激動画をスキップできない仕様になっていることの2点が必要であるため、この2点を満たしているかどうかを基準に選定した。jsPsych、lab.js、oTree等の無料のプラットフォームも候補に挙がったが、いずれも動画の強制視聴を実装するためのハードルが高いことが判明したため、最終的に研究室で契約しているInquisitを選出した。
次年度は、選定したプラットフォーム上にオンライン実験環境を構築し、データベースから選定した刺激を用いて実験を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウイルスの影響でオンライン実験に切り替えざるを得なかったため。また、複数本の動画を強制視聴させる環境の構築が想像していたよりも困難であったため。

今後の研究の推進方策

本年度でプラットフォームの選定は終了したので、次年度は実際にオンライン実験を実施し、取得したデータの分析を行う。

次年度使用額が生じた理由

人件費および旅費での支出を見込んでいたが、新型コロナウイルスの影響により当該年度での支出を行えなかったため。次年度において、実験参加者への謝金および学会・研究会旅費として支出予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] A few prolific liars in Japan: Replication and the effects of Dark Triad personality traits2021

    • 著者名/発表者名
      Yasuhiro Daiku, Kim B. Serota, Timothy R. Levine
    • 雑誌名

      PLOS ONE

      巻: 16 ページ: e0249815

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0249815

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] The numbers of senders and total judgments matter more than sample size in deception detection experiments2021

    • 著者名/発表者名
      Timothy R. Levine, Yasuhiro Daiku, Jaume Masip
    • 雑誌名

      Perspectives on Psychological Science

      巻: - ページ: -

    • 査読あり / 国際共著

URL: 

公開日: 2021-12-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi