研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、脳と行動の大規模データからヒトの認知機能特性の理解を目指した.複数の認知課題をクラスタリングし,3つの認知機能特性をもつクラスターに分類することができた.さらに,これらのクラスターは,機能的MRIによる複数の認知課題中の脳活動から,背外側前頭前野,背内側前頭前野,前部島皮質,頭頂皮質で活動に差があることが示された.これらの領域は,個人の認知機能特性による認知処理を制御する機能に関わる可能性が示唆される.
認知脳科学
本研究では、近年発展を遂げてきている人工知能やビッグデータ、脳画像解析技術の研究を統合的に捉えることで、従来の研究では難しかった複数の脳機能画像と認知機能の統合的分析が可能となった。本研究によって得られた成果は、個人の認知機能の特性を把握し、脳の変化の予兆を捉えるための重要な知見となり得る.今後,医療や教育,他にも車の運転などの日常的な社会課題における応用に期待される.