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2022 年度 研究成果報告書

うつ・不安に対するマインドフルネス集団療法の治療効果の予測:安静時脳波に着目して

研究課題

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研究課題/領域番号 20K22292
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分基金
審査区分 0110:心理学およびその関連分野
研究機関早稲田大学

研究代表者

高橋 徹  早稲田大学, 人間科学学術院, 助教 (10879969)

研究期間 (年度) 2020-09-11 – 2023-03-31
キーワードマインドフルネス / うつ / 不安 / 非意図的マインドワンダリング / 脳波 / 安静時脳機能 / 意図的マインドワンダリング / 機能的結合
研究成果の概要

本研究は、うつ・不安に対するマインドフルネス療法の効果の程度を、安静時の脳機能から予測することを目指したものである。新型コロナウイルスの感染拡大により、マインドフルネス集団療法を実施できなかったため、マインドフルネス療法のメカニズムと関わるマインドワンダリング傾向と相関する安静時の脳状態を検討することにした。学生29名を対象に、安静時の脳波測定と、意図的・非意図的マインドワンダリング傾向を測る自己評定尺度を実施し、その間の相関を検討したところ、非意図的なマインドワンダリングをしやすい人ほど、左右の後部帯状回と右内側前頭前野の間のα2波(10-12Hz)の機能的結合が強いことが示された。

自由記述の分野

臨床心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究で、非意図的マインドワンダリングとの関連が示されたデフォルトモードネットワークの機能的結合は、瞑想実践者と非実践者で異なることが先行研究で示されている。さらに非意図的マインドワンダリングは高いうつ傾向と関わることがわかっていることから、安静時の脳機能がマインドフルネスのメカニズムに関わっている可能性が考えられる。安静時の脳機能は、脳機能測定の中でも簡便に測定が可能であるため、今後安静時脳機能で、マインドフルネス療法の効果予測ができるかどうかを検証することによって、心理測定と組み合わせて高精度なアセスメントを行えるようになることが期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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