銀河の遠赤外線の輝線光度比([OIII]88μm/[CII]158μm)と電離光子脱出の物理を観測的に結びつけることを目指した。研究代表者がSOFIA望遠鏡を用いて、近傍銀河の遠赤外線データを取得した。近傍銀河のアーカイブデータも組み合わせることで、[OIII]88μm/[CII]158μmが高い天体の特徴を明らかにした。さらに、光度比と電離光子脱出率を結びつける経験則を導くことに成功し、これを遠方銀河に適用した。遠方銀河が宇宙再電離を引き起こしやすい状況であったことを示した。論文が受理され、のちに出版された (Ura & Hashimoto et al. 2023 ApJ)。
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