研究成果の学術的意義や社会的意義 |
原始星段階から円盤散逸期までの物理構造と化学構造の時間進化を同時に扱うモデルの構築を進める中で、最新の観測結果による裏付けも踏まえた現実的な円盤進化・惑星形成の描像の理解に寄与した。また、原始星天体および原始惑星系円盤のスノーライン位置や分子組成分布の同定を目指した分子輝線観測(ALMA, 野辺山45m)を進めるのみならず、赤外線・サブミリ波の将来望遠鏡サイエンス検討(GREX-PLUS, ngVLA, LST等)にも大きく貢献した。さらに、円盤化学構造計算の結果は、彗星・小惑星等における物質科学的な情報の理解にも役立つことが見込まれ、高い波及効果が期待される。
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