研究課題
研究活動スタート支援
本研究では、修復性高分子の合成と、高分子、導電材料、有機溶剤を混ぜ合わせた伸縮性導電インクの開発を行い、印刷でのパターニングを実現した。また修復性高分子同士は自己的に接着させることに着目し、密着性の小さいシリコーンゴム表面でに修復性材料を準備し、転写プロセスを利用することで、修復高分子基板上への導電体の転写を行った。特に転写時の温度を40℃付近に設定することで、導体が修復性高分子内に埋め込まれる構造にできることに成功した。
フレキシブルエレクトロニクス
同じ修復性高分子材料を含んでいる基材と導体を、柔らかいシリコーンゴム基板を介して熱圧着することで、基材と導体が強い密着性を持ちつつ、導体が基材内に埋め込まれた、表面が平坦な電極を形成できた。この密着性の高い、平坦で埋め込まれた構造は、機械的な耐久性を向上させるのに有用であることがわかったので、ウェアラブルデバイスやソフトロボティクスへのさらなる応用における、耐久性の高い伸縮性電子デバイスの開発に役立つと考えられる。